何年も英語を勉強しているのに話せないのはなぜ?

下の動画にて英語と日本語で説明しています。

言語学習の5つの分野

(1) Culture:文化

(2) Language Music:言語音楽(発音)
(3) Speech Skills:スピーチスキル(話し方の技術)
(4) Grammar:文法
(5) Vocabulary:単語

LI(Linguistic immersion)では、英語の「文法」と「単語」の2つに加え、さらに「文化」「言語音楽」「スピーチスキル(話し方の技術)」という、一般の英語学習や学校教育では習わない(習うことができない)分野を学びます。

「なぜそんなことをするのか?」と不思議に思われるかもしれません。

その場合はまず、私たちが子どもだった頃どのように母国語(日本語)を習得したかを思い出すことがヒントになります。


まだあなたが小学校に入る前の小さな子どもだった頃。

単語帳や文法書を使って日本語を暗記しようとしたことが、ただの一度でもあったでしょうか?

 

おそらく、文字を読むことすらできなかったはずです。

けれどもあなたは、完璧ではないながら少なくとも日本語を使って自分の両親やきょうだい、祖父母や親戚とコミュニケーションをとっていました。

 

子どもは文字を読めないどころか、母国語の「単語」や「文法」といった予備知識もまったくない状態から学習をスタートします。

そしてはじめは一語(まま、ぱぱ、わんわん)から、二語(まま ねんね)へ、それから三語(ぱぱ いっしょ たべる)以上へと、成長する過程で少しずつ「日本語の話し方」を学んでいきます。

 

子どもは予備知識が全くないからこそ、周囲の人々が話す言語を素直に吸収していくことができます。

家族や親戚などの身内はもちろん、外部の人(幼稚園や保育園で出会う同年代の子どもたちや先生、それに近所の人など)とも接し、多様かつ自然な「日本語の話し方」を学んでいきます。

 

そうしてこの時、本人は意識すらしていませんが、大人やまわりの友達に影響を受け、時には直接的に教えてもらいながら、日本語の「文化(例えば挨拶をするときにはお辞儀をするなど)」や「言語音楽(日本語の発音)」、さらに「話し方の技術(自然な日本語の話し方)」をも学んでいるのです。


ここで重要なのは、子どもが母国語を習得する過程では、就学前に (1)文化 (2)言語音楽 (3)話し方の技術 を重点的に学び、就学後に初めて (4)文法と (5)単語  を学び始めるということです。

対して大人が外国語(英語)を習得しようとする時には、(4)文法と(5)単語 だけを、長い時間をかけて勉強し続けています。


LIの英語学習プログラムでは、この「子どもが母国語を習得する過程」を「大人の外国語学習」にも応用した方法で英語を学びます。

文法と単語の暗記ばかりではなく、母国語(日本語)を話すときと同じように、外国語(英語)でも自分の考えや気持ちを自由に表現し、自信をもって話すための具体的なノウハウを学びます。

一般の英語学習では「英語を暗記したり、宿題をしたり、教材を使って勉強しているのに自信がつかない」となりがちです。

LIの英語学習では、子どもだったころと同じように、英語の「文化」や「言語音楽(発音)」、そして英語の「自然な話し方」も学びます。

だからこそ、通常の英語学習よりも早く自信をつけることができるのです。